A-BOUT! 1〜5巻 市川マサ

元々私は不良漫画というものがあまり好きではなかった
「湘南純愛組」や「R-16」ぐらいしか読んだことがなかったからかもしれないが
不良漫画というものは、コテコテでちょっと重たいものだと考えていたのだ


そこへきて、2009年から始まった市川マサのABOUT!は凄い
まず、不良が全員イケメンに描かれているからか
ヤンキー漫画特有の「ジメッとした泥臭さ」がない
また彼らの性格や日常がとてもコミカルにサラッと描かれており
ABOUT!の世界が一種のファンタジー世界のように感じられる


そこだけ取り出すと、ある種「クロマティ高校」のような漫画なのだが
しかしクロマティがヤンキー漫画のパロディ作品であったのとは違い
ABOUT!はノリが軽いだけで大真面目なヤンキー漫画だ
きっとヤンキー漫画好きの人でも存分に楽しんで頂けると思う


特に長い喧嘩シーンもなく、性根の腐った不快な不良も出てこないので
「不良漫画の雰囲気には飽き飽きしていた」という方でも
面白おかしく流し読みできるはずだ

A-BOUT!(1) (少年マガジンKC)

A-BOUT!(1) (少年マガジンKC)

タンデムLOVER カサハラテツロー

RIDEBACKカサハラテツロー先生の新刊
しかも今作はきららコミックスで、ガチ百合漫画である


相変わらずの浪漫ロボットで、しかも乗るのは全員少女
落ちこぼれと落ちこぼれが、優等生と優等生が
二人乗りロボット「タンデマイン」を通じて気持ちを確かめ合う
男にはない形の友情、そして愛がそこにある
読んでいて、もの凄く甘酸っぱい気持ちになってしまった


タンデマインはドラム缶に手足が付いたようなデザインで
お世辞にも格好良いとは言えないはずなのだが
それでも、それが格好良いのがカサハラテツローデザインだ


百合漫画というのは初めて買った
というよりロボット漫画と間違えて買ってしまったのだが
これは、いいものです

タンデムLOVER (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)

タンデムLOVER (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)